2月4日、深夜の「朝まで生テレビ」が非常に面白かった。テーマは「激論! 日本は本当にダメな国なのか」堀江貴文氏と東浩紀氏が出るので、非常に楽しみにしていた。冒頭からエジプトのデモの中継。そして、番組のツイッターとの連動。経済問題に話が移り、最後のほうでは日の丸、君が代の問題になった。話題が多すぎて、収集がつかない。現場にいたパネリストの人は、さぞかしやりにくかったことだろう。時折、エジプトの中継を入れて、何かを煽っているようにも見えた。それにつられて、議論も感情的なものが多くなっていた。そのやり方も、少し古いように感じられた。番組の終盤では、話題が「国民は国を守るべきか」という話になる。将来の戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる。-ラッセル-
最近は、国対国の戦争という単純な図式でもなくなってきた。背後には経済的な問題も深く絡んでいる。ただ単純に領土を拡大して、資源を獲得しようとするための戦争も終わった。後から話し合って、取引をしたほうがリスクが少ないから。そして、ここに来て、新たなメディアが加わった。ソーシャルメディアの発展によって、民衆の考えや行動がまとまりやすくなってきた。戦争による完全なる征服みたいなことは、できなくなっていくだろう。
司会の田原氏が「国民は国を守るべきだと思う」と言った。
その場の雰囲気が固まって行く。
国を守る意思のない人間は、ダメな奴だという空気ができる。
まるで、戦争前じゃないか。
こうやって場の支配者が空間を作ると、抵抗できない流れになっていく。
一番衝撃的だったのは、堀江氏がその場の空気に流されずに、自分の意思を貫いていた姿だった。
「中国が日本を占領して、何のメリットがあるんですか。尖閣なんてあげてしまえばいいじゃない。そんなこと、国際社会が許すわけないでしょ。」
大人たちは、堀江氏に対して現状の認識不足だと言って、攻撃するような形になった。
しかし、僕はここで何だか安心した。
堀江氏の根底に、戦争を煽らない冷静さがあったこと。平和を求めていることがうかがい知れたこと。
周りの空気に流されずに意見を言える人がいたこと。
その場の感情にとらわれず、全体の利益を考えて、幅広い可能性を考えて思考している人がいたこと。
ツイッターでも、ネットでも、この日の番組に対する議論は続いている。
日本にもまだ、真のロックスターは存在した。