2010年8月15日日曜日

映像の力

とあるドラマを見ていて、ギクリとした瞬間がありました。

映像の力はすごいなあと思った。

主人公の青年のTシャツがめくれて、バーコードが背中に刻印されているのが見えるという決定的なシーン。

一瞬、チラッとだけ見える。

その1秒にも満たないカットで、世界がガラリと変わります。

これを文章にすると、どうなるのかなあと考えてしまいました。

「その時、彼のTシャツがめくれて、バーコードが見えたのだった」

なんて文章にされると、一気に覚めてしまいます。

文章の世界と、映像の世界。

両者はイコールで結べるものだと思っていましたが、映像にしか出せない世界、切り口がある。

そこに魅力を感じて、一瞬のカットにこだわる人がいる。

ちょっとだけその気持ちが分かりました。