とあるドラマを見ていて、ギクリとした瞬間がありました。
映像の力はすごいなあと思った。
主人公の青年のTシャツがめくれて、バーコードが背中に刻印されているのが見えるという決定的なシーン。
一瞬、チラッとだけ見える。
その1秒にも満たないカットで、世界がガラリと変わります。
これを文章にすると、どうなるのかなあと考えてしまいました。
「その時、彼のTシャツがめくれて、バーコードが見えたのだった」
なんて文章にされると、一気に覚めてしまいます。
文章の世界と、映像の世界。
両者はイコールで結べるものだと思っていましたが、映像にしか出せない世界、切り口がある。
そこに魅力を感じて、一瞬のカットにこだわる人がいる。
ちょっとだけその気持ちが分かりました。