彼はいわゆる放送作家である。
高須 光聖(たかす みつよし、1963年12月24日 - ) は、兵庫県尼崎市出身の放送作家。他に、作詞家や脚本家、ラジオパーソナリティなど、幅広いジャンルで活躍している。自ら運営する会社・カイト所属。(Wikipediaより引用) |
放送作家が具体的にどんなことをやっているのかはよく知らない。
テレビ番組の構成を考えたり、台本を創ったりする仕事なのだろう。
高須はダウンタウンと同じ小学校で育った。
そして、ダウンタウンに誘われて24歳の時に放送業界に入った。
ダウンタウンの数々の番組で欠かせない構成作家になり、ダウンタウンのブレインと呼ばれた。
その3人の同級生が今も第一線で活躍しているというのはすごい。
松本がアイデア、発想の天才なら、高須は組み合わせの天才だ。
松本から見れば、それは単なるパクリに見える。
しかし、組み合わせて人にわかるように提示しなければ、意味不明の作品になってしまう。
松本にとって、高須は必要不可欠な舞台監督だった。
高須の最近の動向を追ってみると、一つの才能が見えてきた。
物事を組み合わせて古いものを新しくすることにかけての才能がすごいのである。
こないだ高須はテレビでこんな趣旨のことを言っていた。
「サスペンスの中に、料理番組をはさんでみると面白いかもしれない。 船越さんが、何か料理を食べているシーンが多いなあみたいな」 |
確かに、料理番組もサスペンスもそれ単体ではマンネリ化している。
しかし、その二つをドッキングすることによって新たな世界が見えてくる。
緊迫したサスペンスの場面展開の中で、船越英一郎がなぜか料理を食べまくっていると、それは見慣れた光景とはまた違った新たな作品になる。
マンネリ化してしまったものを利用して、面白くしてしまおうとする彼の才能に驚かされた。
普通の人なら、料理番組の垣根を超えられないだろうし、サスペンスの筋を考えて面白くしようとするだろう。
そのアイデアの組み合わせの発想の大きさが、やはり一般人を超えている。
そんな高須氏が独り立ちしようとしている。
フィクショナルドキュメンタリーなるものを作っている。
ドキュメンタリーテイストでありながら、作り物であるというジャンル。
「70歳の暴走族の総長を追ったドキュメント」
「鼻血が止まらなくなった少年のドキュメント」
などを撮ったらしい。
物事がマンネリ化してつまらないように感じられる時でも、つまらないと言っているだけでは何も始まらない。
マンネリ感を逆手にとって利用してしまう彼のバイタリティに驚かされた。
これから彼はさらに活躍をしていくと思う。
目新しいものがないように感じられる世界に、光を灯してくれることを期待している。