2010年12月24日金曜日

日本映画が見たい

YOUTUBEに上がっていた、ドキュメンタリー「NONFIX 日本映画が見たい」を観た。


毎年たくさんの映画が日本で公開されている。
映画館で見てもいいし、DVDにもすぐなる。
映像も日に日によくなっているし、映画ファンにとっては昔に比べてとても利用しやすくなったはずだ。


そんな中で、日本にいながら、日本人として暮らしていながら、日本映画をどうしても見られない人がいる。
聴覚障害者である。


日本の映画には字幕がない。
日本人なら、言葉がわかって当たり前だという前提だ。
健常者にとってみれば、日本映画の字幕は邪魔に感じてしまうだろう。
しかし、耳が聞こえない人にとっては、全く何を言っているのかわからない。


このドキュメンタリーには、日本映画への字幕の挿入の要望が都議会で取り上げられ、都議会から経済産業省へ上伸される課程が記録されている。
外交や、経済問題だけではない、政治の役割を改めて認識されられた。


全てのDVDに日本語字幕を入れることは難しいかもしれない。
だが、インターネットで字幕制作の協力者を募り、その協力者の作った字幕テキストデータを、うまくDVDの作品と融合させていくことは可能ではないだろうか。
聴覚障害者と日本映画の現状がもっと世間に認知されれば、解決策はネット上で行われていくと思う。


普段何気なく生きているだけでは、こういった現状は認識できない。
知らないからである。


今は放映されているのかわからないが、「NONFIX」というドキュメンタリーは素晴らしい。
知らない世界を教えてくれる。
世間に生きる我々が、考えなければならないことを提示してくれる。