2011年1月28日金曜日

上からと下から

BLOGOSの記事より。北村隆司氏のブログ。
「告発」する勇気 -ウイキリークス事件と日本


北村氏のブログはいつも考えさせられる内容で、読んだ後に非常に満足感を覚えます。


記事でも取り上げられていますが、ウィキリークスのようなやり方で、日本で内部告発の方法が定着するかどうか。
やはり国からのメディアと、個人からのメディアが両方存在していて、ぶつかり合って自然にバランスがとれている方が健全です。


その昔、沖縄密約に関しての、西山事件がありました。
西山事件(にしやまじけん)は、1971年沖縄返還協定にからみ、取材上知り得た機密情報を国会議員に漏洩した毎日新聞社政治部の西山太吉記者らが国家公務員法違反で有罪となった事件。別名、沖縄密約事件(おきなわみつやくじけん)、外務省機密漏洩事件(がいむしょうきみつろうえいじけん)。(Wikipesiaより引用)


この西山記者の情報の入手方法が問題になった。
外務省の女性職員との性交渉によって情報を得たとして、マスコミ上で西山記者に対する批判が起こったのです。


それで密約問題はうやむやになった。
情報の入手方法を問うことと、情報そのものの真偽を問うことは全く別の話。
感情論に煽られて、うまく国民はコントロールされてしまいました。
そういったことを防ぐためにも、ウィキリークスのようなメディアの登場は、可能性を広げます。


今後ウィキリークス自体はどうなっていくのかわかりません。
しかし、そんなことをやっている人がいるのかということがわかっただけで大きい。
これが、誰しもに利用できる形のサービスに落ち着いていくだろうから。


情報というのは多いほうがいい。
たくさんの出所から、嘘も本当も含めて、あふれているのがいい。
一方的な情報は、出し手にとっては都合のいいものかもしれないが、全体的な視点でみるとバランスがおかしくなって崩壊に向かっていくのだと思います。


みなさんは内部告発について、どう思うでしょうか。