2011年3月25日金曜日

アノミー社会

アノミー: : anomie)は、社会規範が弛緩・崩壊などすることによって、無規範状態や無規則状態を示す言葉。フランスの社会学者エミール・デュルケーム社会学的概念として最初に用いたことで知られる。(Wikipesiaより引用)



僕は社会との関連を失って、完全に一人になってしまっている状況です。
まあ一応働いてはいるが、人との関わりは希薄で、社会とつながっている感覚も薄い仕事。
自分の家族とも離れ、一人で暮らしている。
恋人もいない。
金もないから、人と会うこともなるべく避けようとしてしまう。



社会との関連を失って行くと、無樹範、無規則状態の、動物みたいになってしまいます。
誰からも、自分の行動を縛られることがなくなってしまう。
自分で勝手に決められるということが自由だと思ったらそうでもなかった。
ある程度の規範や規則がないと、人間という動物はダメになっていく。
そして、アノミー状態になって、一種の精神病のようになってしまう。



人間とは、他人との関連の中で生きがいを見つけていくという話をどこかで見ましたが、本当にその通りなのだなあと改めて感じたのです。
その意味での家族であり、恋人であり、結婚であり。
人類が長年に渡って蓄積してきた社会制度の意味が分かった気がしました。



この先、人との関連を失ったアノミー人間が社会に溢れてくるようになると思います。
これを解決するには、アノミー人間に、社会との関わりを与えることが必要です。
しかし、そう簡単にいかない問題でもあります。



日本には個人主義の土台がない。
まだまだ個人で動いている人に対しての動揺があります。
アノミー人間による犯罪や、悲劇が増えていくのかもしれませんが、日本に個人主義が根付くまでの痛みみたいなもので、仕方のないことなのかもしれません。