2011年5月16日月曜日

ひきこもりと震災

WIRED VISIONの記事より。
日本の震災が「引きこもり」に与える影響 - WIRED VISION
 
 
僕も普段ひきこもりがちの人間なので、「ひきこもり」と称される人間の気持ちはよく分かる。
一旦その状態に入ってしまったら、なかなか抜け出すことはできない。
なぜなら、その状態が非常に心地よいから。


「ひきこもり」になるには様々な要因があると思う。
慢性的な精神障害が原因である場合もあるだろうし、過去に受けたトラウマ、生育環境が原因の場合もあるだろう。


僕自身、日本の画一的な社会構造に疑問を感じて、音楽活動や、表現活動をやっている。
そして、現在30歳になって、一旦社会からはみ出してしまった者の生きづらさを身にしみて感じている。


世の中に、喜んでみずからはみ出そうと思っている人は、そんなにいないと思う。
なぜなら、そんなことを繰り返していては、生きていけないからである。


しかし、世の中には、はみ出してしまう人間がいる。
本能的に、自分の心に従った結果、はみ出してしまう人がいる。


僕は、そういった人たちを丸々擁護するわけではない。
しかしながら、そういった人に対する寛容さを、日本ほど持ち合わせていない社会もないのではなかろうかと思う。
別に犯罪を犯したわけでもない。
中には、少ないながらも、何らかの消費生産活動に加わっている人もいるだろう。
そして、チャンスがあれば、何かの役に立ってくれるかもしれない。
何かの才能を発揮するかもしれない。


チャンスは自分で見つけ出すものだといわれればそれまでだが、画一的な社会構造が生み出した可能性も一概に否定できないのではないかと思う。
そして、「ひきこもり」が変わるなら今だという時期でもあると思う。