今、東京新聞がおもしろい
現在の主要新聞はこれから終わっていくだろう。
なぜなら、面白くないからだ。
新聞を読む意味が分からなくなってきたからだ。
国民全体で共有するような話題が減ってきたのは事実だろう。
そして、そのような事実があったとしても、各社の方針にしたがってねじ曲げられて掲載されているということがバレてきた。
そんなものにわざわざ金を出して、国民感覚を維持していく時代は終わったのだ。
ただ事実を受け入れ、その情報をもとに自ら考える時代になったということだ。
新聞不況の中で、東京新聞は面白い。
僕も10年前から感じていた。
東京新聞には、そもそも主要5紙と張り合う気持ちがない。
おごりがない所がいいのだろう。
そして、東京新聞には地域に密着した情報が満載だ。
だから、自ずと特色豊かな紙面が出来上がる。
文化面、エッセイ類の視点のすばらしさは以前から感心していた。
誰が企画しているのだろう。
東京新聞のようにバラエティ豊かな社会の一日を、ひとつに、コンパクトにまとめている情報媒体はなかなかないのではないだろうか。
これと似た現象として、雑誌界における「週間ポスト」が面白くなってきたという話がある。
この二つの流れに共通している点。
伝聞垂れ流し方式ではなく、ちゃんとした取材を行っているかどうか。
地域性と足。
これからの東京新聞から目が離せない。