2011年9月23日金曜日

円高を使おう

BLOGOSの記事より。
円高を国益にできない日本人 - 伊東 良平


円高が続いている。
おそらくこれは日本に変化があったというより、アメリカに変化があったということなのだと思う。


アメリカが自国での国債の価値を意図的に下げる。
そして、マネーの量を市場に出そうとしたことからくるアメリカの為替の価値の低下。
総体的に日本の円の価値は上がる。


そういった時に円高だから、輸出がダメだといって悲観的になるのはもういい加減に古い。


要するに、日本が円高に「苦しんでいる」のは、自国通貨高を国益にできない、ものづくり偏重の経済構造が原因である。外国から原料とエネルギーを輸入し、製品を作って外国に売る。売った代金は自国通貨に変え、ブランド品など以外は国内の消費と資産に振り向ける。外国から積極的に良いモノやサービスを買おうとしない。この構造を持ち続けている限り、日本人は幸せになれない。


円高だから悪いという発想を捨てなければならない。
円高のメリットを利用して、危機を乗り越えるようなアイデアが全く出てこないのはどういうことだろうか。
そういうのを考えるの人はいないのだろうか。


少子高齢化を進む日本が目指すべきは、「ものづくり大国」から脱皮し「知恵づくり大国」になることだ。人口と国土の規模から判断して、日本は中国と競争しても勝てる訳がない。日本が目標とすべきは、藤沢数希さんが4月29日の記事で挙げられた上位の国々(シンガポール、香港、ノルウェー、スイスなど)である。


そして、日本人個人が積極的に海外に絡んでいく姿勢を見せていくことも大切だろう。
時には、日本を離れて海外で活動をしてみることも大切なのではないだろうかと思う。


時代が急激に変わってきた。
変化のスピードについていけるか。
僕はついていけない。