2012年10月24日水曜日

目標の反対

BLOGOSの記事より。
人は禁じられた方向に努力する


組織の文化というものは、意外と組織の中で使われている言葉が作っているのかもしれないというお話。


文化を作っているもの(言葉)が、肯定からではなく、制約から作られているのではないかという指摘は非常に面白い。
組織やチームの文化というものは、スローガンや目標ではなく、日常の動作やおしゃべりにおけるちょっとした制約が作り出す。


言葉を制限してみると、人の行動が変わってくる。
目標を示すよりも、目標と反対の言葉の使用を禁じてみる。
「ノー」を禁じた組織には、「ノー」を表現するための語彙が増えていく。「現実的に」を禁じた会議室からは、実際に実現できるアイデアが増えていく。
何か到達したい状態があるのなら、それを目標として声高に叫んでみせるよりも、目標と反対側の単語を禁じてやると、人間は案外、その方向に能力を発揮する。
「できない」という言葉を使うことは簡単だ。
目標を達成したいなら、「頑張ろう」という言葉を使うのではなく、
「できない」という言葉の使用を禁じてみること。
そうすれば、「明日やろう」「今日はここまでやろう」という前向きな言葉しか使えなくなってくる。
そのうち、物事が進んでくる。


「お互い相手に気を使いましょう」ではなく、「嫌だと思った時には、理由のいかんを問わず「嫌だ」と表現しましょう」というルールのほうが、教室が「和」の空気に到達できる可能性は高いのではないかと思う。
組織の「和」を求める際に、
その集団の中で使用されている言語を見直してみるというのは面白いかもしれない。
ちょっと頭がこんがらがってきたが、明日から実践してみようと思う。