モノを食べることに、生命をいただくという感覚が伴わなくなってきていることの危険性を唱える人がいた。
確かに、巷には加工食品があふれかえっている。
保存がきくし、食べるまでの時間を短縮できる。
確かに便利になった反面、食べ物自体から命を感じる機会は極端に減っている。
分子生物学では、モノを食べることによって自分の体内細胞と、食物の細胞を入れ替えるという考え方をするみたいだ。
その作業によって常に体内を新しい状態に保って、色んなものと闘う態勢に更新して人間は生きていく。
食生活が大切なことは分かっていながら、ロクなものを食べていない日々の自分の姿に気づいた。
8回くらい死んでいるモノのごった煮を食べるしかない自分の環境の危険性。
何とか生きていくことはできるかもしれないが、食べ物が悪いことで、健康的な考え方ができなくなってくることもあるだろう。
福岡のものが食べたくなってきた。
沖縄の料理が食べたくなってきた。
それぞれの地域が長い間に自然に獲得してきた食材の活用方法と料理法。
そして食べ方を再確認する時が来た。
30を前にして、体のことを少しは意識しなければと思った。