2010年6月2日水曜日

本の衰退

IPADが日本で発売された。

電子書籍の発達に伴い、書籍が衰退していく可能性があるとの心配を周りから良く聞く。しかし、心配ばかりしていても仕方がない。


もしこの先本が売れなくなっていくとしたら、そういうもんなんだと思う。人々の活字離れが進んでいくのだとしたら、それは問題ではあるが、仕方のないことなのだと思う。世間の流れには、どうしようもなく逆らえないことがある。

 

 

この先コンテンツは電子化で受け取るとしても、その内容を読む行為に関しては、もっとアナログな感覚が欲しい。

PC内の活字を、もっと身近な物理空間まで持ってこれるようになったら面白い。
プロジェクターのように、PCの文字を紙に写せるようなシステム だったり、文字のスクロールが勝手にできるようになったり。物理空間に文字が浮き上がってきたら、毎日がとても楽しくなる。

 

 

IPADを固定して、寝っころがりながら文章を読めるシステムなどはうらやましい限りだ。そういう所を人は求めているのではないか。

 

 

教科書なんかも電子化されたら、授業がもっと面白くなりそうな気がする。

 

「書き取りテストが終わったら、次の映像を見てください」

 

 
出版に関しても可能性が広がる。写真集や自作の文章を自分ひとりで出版できるようになる。多様性と選択肢が広がっていくのはとても楽しみだ。売れるか売れないかは消費者が決める。ダメなものは残らなくなる。

 

 

書籍がどんどん電子化していくのであれば、長いこと考えて文章を書くという行為がばかばかしくなっていくかもしれない。

 

しかし、そういったジャンルはしっかりと保護して、今までの文章レベルが下がらないように人類は気をつけていかなければならない。