2010年12月8日水曜日

演じる

「演じる」という言葉を聞いて、皆さんはどう思われるでしょうか。


僕はあまりいいイメージを持っていませんでした。
何だか、自分に対してウソをついて、外に向かって自分を表現するような意味合いが「演じる」という言葉には含まれているような気がしていた。
ウソをついているイメージ。


辞書なんかには、
「ある場面、状況などにおいて、ある印象を見る人に与えるよう行動する。」
と書いてあります。


つまり、自分を見ている人に対して、どう思われるかを客観的に感じながら行動している状態が、演じるということ。
他者を意識しているかどうかがポイントなのではないでしょうか。


何だか最近世の中が変だなあと思ったら、演じる人が少なくなったんだと思います。
人からどう思われても構わないと言ったら言いすぎかもしれないけど、人の目を気にするくらいなら自分を押し通せ、みたいな社会になっている。
人の目を気にしていられないほど余裕がないのかもしれない。


僕は何だか、それを個性だと間違って捉えている人が多いように感じます。


基本があってこその逸脱です。
他人がいる中での自分です。


自分の顔はひとつではない。
父親の顔と、会社の顔、男の顔。
使い分けてください。演じてみてください。


そうすりゃだいぶ楽になると思います。
なんのこっちゃ。