2011年2月2日水曜日

国民国家の責任

国家に対して、国民は義務を負っています。
日本の場合は、納税、勤労、教育の3大義務が憲法に規定されている。


それに対して国家は国民に対して、生存権や財産権、表現の自由や言論の自由を保証しています。


僕は国家の機能は、安全保障や治安維持などの最小限であるような、小さな政府でいいとおもっています。
保険、年金、病院などは全部民間で、経済競争でいいものが成立すると思っている。
生活の問題や、日々の身の回りのできごとに関しては、これから地方政治の役割が高まってくると思っています。



最近気になるのは、日本が対外諸国に対して、国民の生命を守るつもりが本当にあるのかという点です。
経済的な交渉で、日本が不利になることがある。
敗戦国の前提である以上、仕方のない部分もあります。
しかし、それが国民の命に関わってくるとなると話がちがってくる。
むしろ、経済問題がのちのち国民の生活に関わってくることは自明の理です。
そんなときに、国家が、国民の生命という概念を想定して交渉に臨んでいる感じがしない。
他の国との関係や、国内での立場を優先させて、国民の生命という観点が度外視されているような気がします。



国と国民の関係はこれからもっと希薄になっていくと思われる。
そんなときに、国が国民の生命を守ることをしっかりと見せること。
そんな場面がなければ、国と国民の信頼関係は築けないように思います。



今の政権は、その機会をみすみす逃したようです。
また、チャンスが来ればよいのですが。