2011年2月7日月曜日

こないだの朝まで生テレビ

2月4日、深夜の「朝まで生テレビ」が非常に面白かった。
 
テーマは「激論! 日本は本当にダメな国なのか」
 
堀江貴文氏と東浩紀氏が出るので、非常に楽しみにしていた。
 
 
 
冒頭からエジプトのデモの中継。
 
そして、番組のツイッターとの連動。
 
経済問題に話が移り、最後のほうでは日の丸、君が代の問題になった。
 
話題が多すぎて、収集がつかない。
 
現場にいたパネリストの人は、さぞかしやりにくかったことだろう。
 
 
 
時折、エジプトの中継を入れて、何かを煽っているようにも見えた。
 
それにつられて、議論も感情的なものが多くなっていた。
 
そのやり方も、少し古いように感じられた。
 
 
 
番組の終盤では、話題が「国民は国を守るべきか」という話になる。

 
 
将来の戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる。-ラッセル-
 
 
 
最近は、国対国の戦争という単純な図式でもなくなってきた。
 
背後には経済的な問題も深く絡んでいる。
 
ただ単純に領土を拡大して、資源を獲得しようとするための戦争も終わった。
 
後から話し合って、取引をしたほうがリスクが少ないから。
 
                  
 
そして、ここに来て、新たなメディアが加わった。
 
ソーシャルメディアの発展によって、民衆の考えや行動がまとまりやすくなってきた。



戦争による完全なる征服みたいなことは、できなくなっていくだろう。







司会の田原氏が「国民は国を守るべきだと思う」と言った。



その場の雰囲気が固まって行く。



国を守る意思のない人間は、ダメな奴だという空気ができる。



まるで、戦争前じゃないか。



こうやって場の支配者が空間を作ると、抵抗できない流れになっていく。







一番衝撃的だったのは、堀江氏がその場の空気に流されずに、自分の意思を貫いていた姿だった。



「中国が日本を占領して、何のメリットがあるんですか。尖閣なんてあげてしまえばいいじゃない。そんなこと、国際社会が許すわけないでしょ。」







大人たちは、堀江氏に対して現状の認識不足だと言って、攻撃するような形になった。



しかし、僕はここで何だか安心した。



堀江氏の根底に、戦争を煽らない冷静さがあったこと。平和を求めていることがうかがい知れたこと。



周りの空気に流されずに意見を言える人がいたこと。



その場の感情にとらわれず、全体の利益を考えて、幅広い可能性を考えて思考している人がいたこと。







ツイッターでも、ネットでも、この日の番組に対する議論は続いている。



日本にもまだ、真のロックスターは存在した。