2011年2月23日水曜日

IT時代の暴動

エジプトで反政府デモが起きた。
ムバラク政権は崩壊し、長期独裁が終わった。のだと思う。


アフリカに政権交代の風が吹き荒れて行くことになるかもしれない。
つまり、今までのやり方が古いというだけの話である。
アフリカに生きている人も、自分たちに住みやすいやり方のほうがいいに決まっている。


この動きにFacebookやTwitterが大きな役割を果たしていることは、現代ならではの動きだと言えよう。
政権のやっていることがネット上に出てくる。
FacebookやTwitterで情報が拡散されていく。
人々が携帯で撮った動画などのリアルな情報も、あっという間に全世界に拡散される。
日時と、場所を指定して、集まろうと思えば集まれる。
すごい時代になったものだと思う。


WIRED VISIONの記事に衝撃的な動画があった。閲覧注意。何だかよくわからない、黒こげの物体が映っている。人間なのかどうかもわからない。
リビア:無差別攻撃と「見せしめ火刑」(動画)


次はリビアである。
カダフィという人物は、なかなか手強いように思う。
そう簡単に政権を手放す人物ではないような気がする。
動画には、デモに対して発泡するよう命じられた政府の高官が、命令に背いたため、見せしめに焼き殺されたという映像が映し出されている。
リビアではネットが停止されているらしいが、詳しい人が配信させているのだろう。



映像の内容は、本当かどうかは分からない。
しかし、こういった映像が民衆の蜂起のために使われるとしたら、効果はかなり大きなものになる。
社会に与える影響は計り知れないものになる。


嘘か本当かはもう、どこまでいっても分からないが、政府と民衆の衝突の契機になることは間違いない。
その際に重要なのは、現代のネットと携帯カメラが発展した社会において、無駄な死人が出ることが避けられるのではないかということである。


かなり楽観的な見方かもしれないが、証拠が世の中に配信される可能性が高まれば、政府も下手なことはできなくなる。
合理的な判断を下すことを全世界から迫られる。
これは非常にスマートなことだ。
現代にそんなに争っている時間はない。
双方が合理的な判断を下す時に、ネットの力は非常に有効なツールになっている。


リビアでの今後の動きが気になるところである。
素早い決断が、この国で行われれば、ネットによる素早い政治決断のプロセスが有効であることの証明になるようなきがするのである。