2011年3月2日水曜日

近視眼的

僕は中学に入った頃くらいから、急に目が悪くなってきた。
最初は席を前の方にしてもらうことで対応する。
そのうちどうしようもなくなって、メガネを導入せざるをえなくなる。
今では0.1あるのかどうかもわからない。



目が良い人は、おそらく見えている世界が違うだろう。
もっと景色が鮮やかだろうし、通りすがりの人の鼻毛の本数なんかも瞬時に分かってしまうのだろう。



最近はやたらと、対象物との距離が近くなってきている。
街には建物があふれ。
そこにきて、さらにパソコンだ。
慣れてしまっているが、よく考えたらとんでもない距離感の縮小が行われている。



近視眼的とはよく言ったもので、近くばっかり見ていると、考え方も近くばっかりを見るようになってくる。
大きな思考ができなくなってくる。
僕は人間の脳みそは、宇宙とイコールだと思っているが、実際最近の僕の脳みそは、パソコンの画面とイコールになってしまっていた。



たまに、いや毎日決まって、一回視野を大きくすることが大切なのだと気づいた。
広いところを見てみることが、大切だと思った。



何もパラオに出かける必要はない。
空を見上げればいいだけの話だ。



まだ、かろうじて、東京にも空があってよかった。