2011年4月29日金曜日

金のためなら

WIRED VISIONの記事より。
「金のために人を傷つけられるか」:実験結果


この記事によると、人間は金のために人は傷つけたくはないと言葉では言うらしい。
だがしかし、実際に金が絡んでくると、そうも言っていられない生き物だという。
当たり前のことを言っている。


この実験では被験者が金をもらうたびに、別室にいる人間に電流が流される。
そして実際に、電流を流された人の顔がモニターで見えるようになっている。
これはまだ、救いがある実験だ。


現代社会では、電流を流された人の顔が見えない。
金のために何か他の人間に対して悪影響が及ぶことをやったとしても、その人々の顔が見えないようになってきている。
巧妙に、何層もの手続きが施され、正体が見えないようになっている。
素人にはまったく見当がつかないシステムが作られている。


やっぱり、電流を流される人の顔が見えたら、どんな人間だってためらうはずだ。
その生の顔が見えなくなっていることが問題である。
顔が見えるようなシステムを作っていくこと。
そして、巧妙に隠されている、システムの全体を解き明かして自然な状態にもっていくことが、これからの我々に課された使命だ。
ちょっとそう思ったのである。