2011年7月11日月曜日

角栄の言い回し

レジデント初期研修用資料の記事より。
乱暴な言葉の使いかた


記事ではリーダーの言葉の使い方がどう人に影響するかが、田中角栄の例にして説明されている。


大声を出す人、最初に行動する人がリーダーになるという話は知っていた。
それは動物的な考え方で、ちょっと人間のリーダー論にはもう一押し足りないなあと思っていた。


大声が単なる怒りから来るものなのか、具体的な指示と方向性に基づいた大声なのかで状況は変わってくる。


ほとんどの場合、周りの大人の大声は単なる怒りの発露の場合が多く、人はついていかない。
僕の周りにもそういったリーダーが多かったので、嫌気がさしていた。
リーダーと言う名ばかりの人間がいかに世の中に多いことか。


最初に行動すれば、その人が即リーダーかというと、そういうわけでもない。
ただ単に何も考えていなくて、とにかく動けを信条としている人も多いからだ。
行動の早い人について行った結果、全てが台無しになってしまう可能性もある。


角栄の言葉というのは乱暴で、親方的で、上から目線で暑苦しくて、それでもなお、こういう人がリーダーならば、たしかに誰もがついて行くだろうな、という説得力がある。「これをやれ」という指示が明確で、実際にその人が「できる」ことしか言わないから、それを聞いたら、誰もが即座に行動できる。


まとめてみると、リーダーの条件は3つになる。

●大声である
●最初に行動する
●周りの人間ができることを、シンプルに、具体的に指示する


この3つを同時に、瞬時にできる人がリーダーになりやすいのだろう。
何だか簡単そうだ。
これからはみんながリーダーの時代が来るだろうから、自分はリーダーの器ではないなんて思わずに、実行してみてください。