2011年9月5日月曜日

里親は何をしたいのか

BLOGOSの記事より。
杉並の里子死亡事件を契機に知っておきたい里親制度


杉並で起こった、子どもへの暴行死事件。
ちょっとだけ気になっていた。
記事などを読んでいると、子どもの無念を感じ憤りを感じた。


少し調べてみる。
容疑者の母親に日常的な暴行の要素はなかったという。
逮捕された時の母親の顔は、感情のない、鬼のようにも見えたのだが、それだけでこの母親を判断してはまずいと思い、さらに調べてみた。


そうしているうちに、母親が、殺された子どもの里親であることが分かった。
母親には実子の養育経験もあったから、認められたらしい。


里親には大きく分けて2種類ある。
養育家庭…期間が決まっている。途中で親であることをやめてもいい。
養子縁組里親…将来にわたってずっと。
この事件の母親は、養育家庭の親であった。


養育家庭という制度は、親側にとっては都合のいい制度だ。
嫌になったら途中でやめてしまえばいいのだから。
この記事を読んで、そんな制度があるのかと驚いてしまった。


この記事でも書かれているように、社会でもっと子どもを育てる仕組みのようなものがあればいいのにと思う。


孤児院や幼児施設は今でもあるのかもしれない。
しかし、それだけでは根底の問題は解決しないように感じる。
血のつながっていない親のエゴイズムだけで、子どもを育てるのはどうなのかなあと思う。


もちろん、中には立派に育て上げる人もいるだろう。
しかし、日に当たらないところで、事件にはならないまでも、苦しんでいる子どもたちはたくさんいるのではないかと思う。


養育家庭という制度は、何を目的にしているのだろう。
昔からあるだけだという古い制度の名残ならば、早急に変えていかなければならない。