2012年1月11日水曜日

英連邦のすごさ

ダイアモンドオンラインの記事より。
“英国社会”はなぜ強いのか?


僕は英国が好きだ。
独特の文化、芸術、音楽、ファッション。
島国であり、憂鬱な雰囲気の土地柄がどこか日本に似ていて、入りやすかった。


しかしながら、単純に英国=イギリスではないということの面白さをこの記事は伝えてくれている。


イングランドとイギリスとブリテンと、正確な区別の付け方は分らない。
この記事を読んで、英連邦という存在があることが分かった。


「英連邦」知恵蔵の解説。
20世紀初め世界地上面積の5分の2にあたる3000万平方キロ、人口4〜5億を支配していた大英帝国に所属しており、その後独立した国々によって構成される機構。1949年の創設当時には数カ国だったが、現在は53カ国から構成されており、世界の総人口の3人に1人が英連邦加盟国の国民となる。人種伝統、経済的背景など多種多様であるが、英語という言語や文化遺産を共有しており、似たような行政教育司法法律システムを持っている。加盟国は何ら法的または立憲的な責任は負わない。英連邦としての活動は、その多くが技術供与経験共有に関するものである。本部にあたる英連邦事務局の所在地ロンドン。英連邦の元首エリザベス2世女王だが、立憲的な責任を負うものではない。
( 渡邊啓貴 駐仏日本大使館公使 )


20世紀初めの大英帝国に始まっているらしい。
植民地時代の名残か。
現在ではそれぞれ独立した国々が、英連邦に加盟して、人材の交流をはかっている。
だから、これからの国際化時代に、人材の入れ替わりがあっても動揺が少ない。


そして、開かれている度合いが日本と格段に違うことが下の引用からも伝わってくる。
「英国プロジェクト」は、英国が「政府」だけではなく「国際化した大学」「グローバル企業」「英連邦」「市民社会」によって成り立っていると考える


イングランド銀行の人材採用に国籍は関係ないという引用。
国籍を条件から外せば、世界中から人材を探せる。『守秘義務』に関しては、イングランド銀行の最高意思決定機関の情報から、一切研究員は完全に遮断されている。『守秘義務』は国籍ではなく、組織のルールで守られるものだ


「Big Society, small government」=大きな社会、小さな政府。
誰が言ったが忘れたが、まさに今からの時代に求められるのは、大きな社会だ。


英連邦という可能性が現実世界に存在できるのなら、もっと様々な可能性が見えてくるのではないかと思った。


国家という枠組みに囚われがちになりそうなときに、振り返りたい考え方だ。