2012年12月19日水曜日

不老だけでいいのかもしれない

現代ビジネスの記事より。
世界中で話題になっている画期的研究 20年後、人類は「不老不死」になる

不老不死とは人類の永遠の憧れだ。
不老不死が可能になったとして、本当に人類が幸せになるかどうかはわからない。


現代ビジネスの記事では、「20年後、人類は不老不死になる」というタイトルで、
不老不死の可能性を探っている科学者について書いている。


その科学者は老化の原因を以下の7種類に分けて、一つひとつをクリアしていこうとする。
(1)再生不可能な、脳や心臓の細胞が死ぬこと。
(2)細胞が正常に分裂せず、がん化してしまうこと。
(3)死んだ細胞が毒素を出し、周囲に影響すること。
(4)細胞が生み出す老廃物が、除去されずに細胞の中にたまってゆくこと。
(5)細胞の中でエネルギーをつくるミトコンドリアのDNAが、傷ついたり突然変異して、正しく機能しなくなること。
(6)細胞と細胞をつなぐコラーゲンなどのたんぱく質が、加齢とともにしなやかさを失うこと。
(7)新陳代謝によって生まれる老廃物が、細胞の外側にも付着すること。


大概の問題はIPS細胞の使用により、解決できるということらしい。
おそらくそうなっていくだろう。


問題なのは、人類が不老不死になったとしたあとの世界のこと。


誰もが不老不死になったとしたら…。


思い出がなくなっていくだろう。
全ては記録され、忘れるということができなくなってくるだろう。
人間は忘れるからこそやっていける。
過去の事柄を省みながら、新しく進んでいけるからやっていける。


終わりのない生というのも、それはそれで苦しいものなのかもしれない。
不死の研究は危険をはらみすぎている。


不老だけでいいのかもしれない。